インターネット|LANケーブルの選び方
この記事の最終更新日は【2022.03.29】です。内容が古い可能性があります。
こんにちは、VIT-SHOPです(^^)/
タブレットやスマートフォン等、近年は無線(ワイヤレス)LANでの接続が主流ですが、有線LANは無線LANと比較して、通信安定性が優れています。動画視聴やオンラインゲーム等、大容量通信を行う場合は、LANケーブルを使用した有線接続がおすすめです。
今回はLANケーブルについてのお話です。
LANケーブルの種類
LANケーブルには「ストレートケーブル」と「クロスケーブル」という種類が存在します。
「ストレートケーブル」は、他の機器(パソコンとスイッチングハブ、パソコンとルータ等)と接続する際に使用します。コネクタ内部の結線が、両端とも同じ順番に並んでいます。
「クロスケーブル」は、パソコン同士で接続する場合に使用します。コネクタ内部の結線が、両端で異なる順番で並んでいます。
「ストレート」と「クロス」を間違えるとどうなる?
ひと昔前のネットワーク機器は、ストレートケーブルとクロスケーブルを間違えて接続した場合、ネットワーク機器が接続を認識しませんでした。
最近のネットワーク機器のほとんどが、「Auto MDI/MDI-X」という機能に対応しているため、本来ストレートケーブルで接続するところにクロスケーブルで接続しても、機器側でストレートケーブルと同じ状態になり、ストレートケーブルのように使用することができるようになっています。(クロスケーブル自体使用するシーンが限られますから、クロスケーブルを手にすることはほぼ無いと思います。)
LANケーブルのカテゴリー
LANケーブルには「カテゴリー」と呼ばれる種類があり、それぞれ通信速度、周波数が異なります。
カテゴリーの数字が大きいほど、通信速度・周波数が上がります。
カテゴリー | 最大通信速度 | 伝送帯域 |
---|---|---|
5 | 100Mbps | 100MHz |
5e | 1GBps | 100MHz |
6 | 1GBps | 250MHz |
6A | 10GBps | 500MHz |
7 | 10GBps | 600MHz |
7A | 10GBps | 1000MHz |
8 | 40GBps | 2000MHz |
LANケーブルカテゴリーの見分け方
LANケーブル自体に「カテゴリー名」や「配線規格名」が印字されているものがあり、そちらで確認することができます。
カテゴリー | カテゴリーの表記例 | |
---|---|---|
5 | Cat.5 | ANSI/TIA/EIA-568-B.1 |
5e | Cat.5e | ANSI/TIA/EIA-568-B.2 |
6 | Cat.6 | ANSI/TIA/EIA-568-B.2-1 |
6A | Cat.6A | ANSI/TIA-568-B.2-10 |
7 | Cat.7 | ISO/IEC 11801 |
7A | Cat.7A | ISO/IEC 11801 |
8 | Cat.8 | ANSI/TIA-568.C-2-1 |
現在おすすめのカテゴリーは?
通信速度やコストのバランスを考慮すると、現在は「カテゴリー6A」のケーブルがおすすめです。より快適な通信を求める場合は「カテゴリー7」以上が良いでしょう。
ケーブルの太さや形状にも種類があります。丸い形状のスタンダードケーブルや、カーペットの下にも配線できるフラットケーブル、狭い場所に極細ケーブル等がありますので、環境に合わせたLANケーブルを選びましょう。
まとめ
カテゴリーによって通信速度や伝送帯域が異なるので、環境に合わせたカテゴリー(ケーブル)を選ぶ必要があります。1Gbpsの光回線を契約しているのに、「カテゴリー5」のLANケーブルを使用すると、通信速度が低下します。
インターネットに有線接続していて、通信速度が遅いと感じている場合は、LANケーブルのカテゴリーや通信機器(ハブや無線LAN親機等)の通信速度規格を確認してみましょう。
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