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要注意!怪しい外付けSSDを分解すると偽物だった!【詐欺SSD】

この記事の最終更新日は【2023.07.02】です。内容が古い可能性があります。最新の記事や関連記事をお探しの方は下の「サイト内検索」で検索してみてください。

偽物SSD

こんにちは!VIT-SHOPです(^^)/

今回は偽物SSDのお話です。

先日、お客様から外付SSDデータ復旧の依頼を受けました。お預かりしたのは容量4TBの外付けSSDでした。

外付けSSDとはパソコンの外からUSBなどで接続して使用するSSD(エスエスディー)のことです。パソコンに接続して外付けSSDに大きなデータを保存できます。パソコンの容量不足解消やバックアップ時に役立つものです。

世間では数多くの有名無名メーカーから外付けSSDが販売されています。そのため、受付時は「見たことない無名メーカーの外付けSSDだ。沢山の無名メーカーがあるんだな…」という程度の認識でした。そしてデータ復旧作業に取り掛かりました。

ところが、思うように復旧作業が進みません。「どうも様子が変だな…」と不審に思いながら作業を続けました。その結果は…通常の数倍時間を要した割にはデータがほんのわずかしか復旧できませんでした。ますます怪しいですね💦

ふと『最近、偽物SSDが出回っている』という話を思い出し、偽物ではないかという疑いが深まりました。インターネットで調べると、お預りしたSSDとそっくりな偽物があちこちに出回っていました。また偽物にはいくつか種類があるようです。

ほぼ偽物確定なのですが、分解して中を調べないと確定できません。そこでお客様に事情を説明し、了承を得た上で分解しました。

偽物SSD

分解すると現れたのは紛れもなく【偽物】の中身で、その雑な仕上がりに啞然としました( ゚д゚)なんと、microSDカードが基板に装着されていました。その容量は約60GB…

それなのにパソコンにつなぐと容量が4TBと表示されるのは何故でしょうか。

どうやら、チップIC(集積回路)が実際とは異なる容量を表示させているようでした。4TB容量SSDの正体が約60GB容量SDカードだなんて、詐欺としか言いようがありません。

それでは、偽物SSDのデータ保存の仕組みはどうなっているのでしょうか。

例えば200GBのデータを保存するとします。この偽物SSDは容量約60GBです。そして、60GB以降は上書き保存を繰り返す仕組みだと分かりました。200GBのデータを保存したいのに、実際に保存されるのは60GBのデータだけ…怖いですね。

参考までに、読み込み速度と書き込み速度の測定をしてみました。

SSD速度

その差は歴然としています。偽物SSDは中身がmicroSDカードなので、当然のようにmicroSDカードの速度結果が出ます。

中身が見えないという点を悪用した偽物SSDは、騙されやすく被害にあう方が多いようです。

SSDに限らず様々な偽物が出回っており、当店に助けを求めに来られるお客様もいらっしゃいます。偽物も進化しているため、見た目だけでは見分けにくくなっています。

未然に防ぐには、相場と比べて明らかに安すぎる商品に手を出さない、商品説明を確認する、口コミがある場合は良いもの悪いもの全て確認する、有名メーカーを選ぶ、公式サイトで購入する、家電量販店等の信頼のおける実店舗で購入する等といった対策が必要でしょう。

筆者オススメのSSDをいくつかご紹介いたします。どれも信頼できるメーカーの商品です。
容量はコストパフォーマンス、安定動作の観点からみて1TBがオススメです。
SSDの性質上空き容量が少なくなると動作が不安定になってしまいます。
そのため動画等を多く保存する方は2TBや4TBも選択肢に入ってきます。
読み出し速度は500MB/秒以上あればストレスに感じる事は少ないでしょう。
しかし4K動画等容量の多い動画を読み出しする際は1000MB/秒超える速度の方が快適です。

デザインはもちろんですが、ご利用の用途に応じて、読み出し速度等にも注目して商品を選択してみてはいかがでしょうか?